「JA3RCT 1KW変更検査 ドキュメント」        by JF3LGC

平成11年12月6日、JA3RCT久松さんの変更検査に立ち会いました。JF3LGCはこれで3度目の1KW変更検査を
見ることになります。最初は自分のJF3LGC、そして比叡山のJA3YAQ、今度のJA3RCTが3局目です。
上には上がいるもので、この3度に加え、JJ3ZZEの1KW変更検査を体験されているJH3FJG早越さんはまさに、
1KW検査のスペシャリスト?と言えるでしょう。
 さて、昼過ぎに検査官2名がシャックへ到着、そうそう書面のチェックから始まります。ううう、久松さん、あの
立派な1アマの皮の免許証を紛失されているんですね。私の持っているのと同じような、ラミネートの小さな免許証を
出されました。そう、久松さんの免許番号の最初のアルファベットの部分ははEZIと3桁なのですが、どうしても桁を
そろえたいのか、EZI*と*が付加されていました。
 早々に書類の検査は終了し、ダミーロードによる送信機テストが始まります。いつもの?バードのダミーロードは
やはり立派です。1KWを長時間送信してもほんのり暖かくなる程度、市販のオイル缶のダミーなんて5分で
「天ぷら揚げられるよ」状態ですもんね。みなさんも検査の時は某M製作所所有のこのバードのダミーをご利用
下さい。電力測定は電管所有のバードで行われます。私もしっかりと後ろから覗いていましたが、さすがYASEUの
リニア、どのバンドも簡単に1KW出てきます。TL-922なんてチューニングしないとちゃんとパワーは出ないし、
WARCのバンドスイッチがないんですから、うらやましい限りです。ボタン1発で1.9から50MHZまでの電力測定が
あっという間に終わってしまいました。
 さて、ここから本番、アンテナを接続しての送信テストです。これは反射電力を測定するという目的で、反射電力が
10%までですから、OKです。という、いわゆるVSWRの測定ですね。これもかなり真剣に行われました。アンテナを
バードに接続しなければならないのでかなり手間が掛かっていましたが、全バンドの反射波を見るというのを
丁寧に行いました。さて、最後に恐怖のTVI調査です。検査官が一人シャックの裏のTVの前にメモを持って待機
します。声が聞こえるので特小は不要でした。リニアアンプには4系統の自動アンテナ切換機が内蔵されています
ので、こちらは簡単です、1.9から50MHZまで全チャンネルをくまなくスキャンさせながらTVIの調査が続きます。
18MHZはアンテナが少し不調のようで、またTVアンテナのすぐそばに給電部があるという悪条件が重なったようで、
TVIが発生! ううう、どういう処置になるのかな?と心配しました。検査官はノートに□を書いてしましま模様の
スケッチをします。心配していた50MHZは空きチャンネルまで見ていました。
 さて、全バンドのTVI調査が終わりました、検査官の表情を見ていましたが、「まあ、いいでしょう。」という感じ。
無事「変更検査合格」が局長JA3RCT久松さんに告げられました。早々に検査簿に署名捺印。指示事項なしで
無事合格です!
最後のおちは、検査官が免許状を忘れた! 事でしたが、後日郵送するということで、合格の記念写真は、
合格の検査簿を渡す場面となってしまいました。
 この後、みなさんも気にされていると思いますが、電波防護指針に関するご説明がパンフレットと見せながら、
10分くらい続きました。聞いていてもその計算方式は、LGCには理解できませんでしたが、今のご時世に、
電管側はかなり気にされているようでした。最後に局長と検査官2名にちゃんと「おっちん」していただき、
記念写真。約1時間半に及ぶ変更検査が終了しました。久松さん合格おめでとうございました。
 京都の町中の1KW検査を見学しましたが、思ったよりスムースに進んだように思いました。次は誰の番で
しょうか? 次も見学させていただき、早越さんの検査立ち会い記録に並びたいJF3LGCがレポートを
お届けしました。

(この記事は1999年12月京都クラブ会報No.351に掲載されたものです。)